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震災のときに補修工事

2011年3月に東日本大震災が発生したとき、ぼくが住んでいるマンションは、ちょうど外壁の補修工事の真っ最中でした。マンションがあるのは、神奈川県横浜市の西部。震源地からは遠くはなれていながら、震度は5弱から強ほどもあり、細長い9階建てのマンション全体が大きく揺れ動きました。ぼくの棟はすでに取り外されていたのですが、別の棟には建物全体を囲む鉄パイプの足場が作られていて、壊れこそしなかったものの、ものすごい大きな音を立ててきしみました。すぐに作業員たちが飛び出してきて、だれか怪我人がいないか、大声で確認していました。だれもけがひとつなかったのが、いまでも信じられないような揺れのすごさでした。震災後の混乱で補修工事はいったん中止になりました。作業員が危険なのと、東北の被災地から資材などが入らなくなり、やむをえない状況だったようです。再開される日付もわからないままで、補修が中途半端にとまってしまった棟のお宅は、とても困っていました。その後の余震のたびに、家のまわりの足場が大きな音を立てるのですから、なんとも気の毒で、すれ違うときにあいさつすると「足場がゆれてうるさくて眠れないです」と、ほとほと困った様子でした。それでも、工事の業者さんたちが休日返上で対応してくれ、ついでではないですが、地震でマンションに被害が出ていないかの確認まで引き受けてくれ、しばらくのちに工事は再開し、予定から少しおくれただけで、補修が完成しました。全国におなじような体験をしたお宅があったんだろうなと、あらためて震災の被害の大きさに思いをいたしています。

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